「大人の勉強」のすすめ
ある日、電車の中で見たワンシーン。
高校生が必死になって英単語帳を開いて勉強していました。
その隣には中年のスーツを着た大人がいました。その方はスマホでゲームをやっていました。
隣同士で全く対照的な2人でした。
これはたまたまだったのだろうけれども、これが今の日本の現実を示しているように感じました。そして、「これで大丈夫なのだろうか?」そんなことが頭をよぎりました。もちろん、電車の中で何をしていようが個人の自由です。
ただあまりにも対照的過ぎて、
教育に携わる人間として、そのことを考えずにはいられませんでした。
衝撃、社会人の勉強時間は1週間7分!
社会人の勉強時間が1週間で7分というデータがあります。
かなり衝撃じゃありませんか?
この7分というのをもう少し詳しく見ると、
勉強している人の勉強時間の平均は週全体で123分です。
しかし、勉強していない0分の人が約96%もいるそうです。
やはり、これはまずいのではないか。危機感を覚えてしいます。
大人が勉強しないと「教育」は変わらない
10代の学生の頃まではきっと誰もが勉強するはずです。得意不得意はあれど。
その後、仕事をし始めて勉強しなくなってしまうと、結局、10代までに得た知識・思考・価値観で生きていくことになります。
(もちろん仕事を通して得られることもたくさんあります。ただ、根っこにある知識・思考・価値観は勉強しなければ、なかなか変わりません。)
でも、勉強をして新たな知識を得ることで、考え方や視野が格段に広がっていきます。そして、それが教育にも明らかに影響を与えていきます。
子どもとの関わり方・アドバイスなどが変わっていくはずです。
少なくとも、自分が過去に受けた教育で作られた価値観をそのまま伝えるということはなくなるはずです。
勉強しないで10代までの知識・思考・価値観で止まってしまうと、
自分の受けた教育をそのまま下の世代に伝達することになります。
(ひどい場合、50年くらい前の価値観を植え付けることになります。)
これはまずいですよね。時代は変わっているのに。
そして、時代に合った教育をしていくことが重要です。
特に変化が激しい今の時代には勉強をし日々自分の知識をアップデートさせることが必要不可欠です。
「これを勉強したらいい。」という正解はないけれど、まずは自分の興味のある分野からでも勉強して、日々さまざまなことに疑問を持ったり、思考したりすることは大切だと思います。
偉そうなことを書いてしまいましたが、
私たちもまだまだ未熟なので日々勉強をしていきます。