「自ら掴みにいく」という姿勢
塾をやっていると、よく生徒からこんなことを言われます。
「先生!これ習ってないからできません!」
それを言いたくなる気持ちはすごく分かります。
私たちもおそらく小中学生の時は、そんなことを堂々と言っていたと思います。
でも、今振り返るとこれってあまり良いことではないのではないか。
いや、むしろまずいことなんじゃないかって思ったりします。
「習ってないからできません!」という発言は、
新しいことを学ぶ時は、常に誰かから「教えてもらう」のが当たり前という前提です。
これでは常に受け身の姿勢というか、自分から学ぶ姿勢がまるでないのではないか。
特に、今の時代はインターネットに情報が溢れていて、動画などで自分次第でいくらでも学ぶことができます。
(もちろん大量の情報の中から自分にとって必要な情報を取捨選択していく力は必要です。)
だから、誰かから常に「教えてもらう」ことに慣れきってしまってはいけません。
(教える側もこれは気をつけなければいけません。)
「教えてもらう」だけではなく、「自ら掴みにいく」という姿勢がとても大切です。
教える側もなんでもかんでも分かりやすく丁寧に教えてしまうというのは、
これは一見優しいようで、長期的にみたら自ら学ぶ姿勢というのを知らず知らずのうちに奪っていて、
残酷なことをしているのかもしれません。
反対に、一見冷たいように見えても自分で調べてもらったり、
あえて質問にすぐ答えず考えさせたりすることの方が、
後々のことを考えると必要なことだったりします。
「自ら掴みにいく」という姿勢は小さなことからでもいいです。
分からない言葉があったら辞書で調べてみる。
教科書やワークを開いてみる。
googleで検索をしてみる。
こういった習慣・姿勢がとても大切です。
小さなことから心がけていきましょう。