【宇宙一わかりやすい】学校推薦型選抜の合否判定とは? 選考7パターンと評定の出し方

前回は「学校推薦型選抜って何?」という全体像をお話ししました。
今回はもう一段ふみこんで、多くの高校生と保護者がいちばん知りたいところ
「で、合否ってどうやって決まるの?」を、宇宙一わかりやすく解説します。
結論から言うと、典型的なパターンは「書類審査+小論文+面接」。
でも実は、選考方法は7パターンもあるんです。順に見ていきましょう。
【永久保存】学校推薦型選抜の選考方法 7つのパターン
学校推薦型選抜では、国公立大・私立大を問わず、受験生の適性を測るために学部・学科の専門性に合わせた設問を含む小論文を課したり、教科・科目に係る個別テストや大学入学共通テスト、面接(口頭試問)を通じて基礎学力を見たりと、選考方法はさまざまです。おおよそ次の7つに分かれます。
| 選考方法 | |
|---|---|
| ① | 「書類審査(調査書・推薦書・提出小論文(作文)など)のみ」で選考 |
| ② | 「書類審査+面接またはプレゼンテーション・口頭試問など」で選考 |
| ③ | 「書類審査+小論文(作文)+面接」で選考 ← 典型パターン |
| ④ | 「書類審査+教科・科目に係る個別テスト(または共通テスト)+小論文(作文)+面接」で選考 |
| ⑤ | 「書類審査+教科・科目に係る個別テスト(または共通テスト)+面接」で選考 |
| ⑥ | 「書類審査+実技試験(実験など)+面接」で選考 |
| ⑦ | 「書類+教科・科目に係る個別テスト」で選考 |
大学によっては、英語の資格・検定試験を出願条件や評価対象にすることもあります。またパターン①②⑦で実施している大学は、2029年度までに面接を導入することが義務づけられています。
書類審査で最重視されるのは「調査書」
7パターンすべてに共通して入っているもの
それが書類審査です。つまり、書類は絶対に避けて通れません。
そしてその中で、もっとも重視されるのが調査書です。
調査書には「全体の学習成績の状況」「学習成績概評」「出欠の記録」「特別活動の記録」などの項目が記入され、推薦書とともに志望大学に提出されます。学校推薦型選抜では、「全体の学習成績の状況」「学習成績概評」の学業成績がもっとも重視される場合が少なくありません。
そのうえで、次のような項目も参考にされ、多面的・総合的に評価されます。
- 出欠の記録
- 志望動機
- 部活動や生徒会活動の実績
- ボランティア活動、留学・海外経験
- 取得資格・検定等、表彰、特技
- 受験生の個性・適性・意欲
「面接」は個人とグループの2タイプ。よく聞かれる6つ
面接には個人面接と集団(グループ)面接があり、両方とも実施する大学もあります。
実施方法は大学・学部で異なります。
面接では受験生の個性や適性、基礎学力、知識などが判断できるので、書類審査と同様に選考の重要なポイントです。
面接でよく聞かれるのは、次の6つ。ここは前もって考えをまとめておきましょう。
- 志望の動機・志望理由
- 高校生活の様子、部活動や生徒会活動の実績、特技、取得資格、ボランティア活動などの社会的活動の実績など
- 将来への希望・抱負
- 大学での研究への抱負・意欲・目標
- 志望学部・学科への関心・適性、基礎学力
- 社会・時事問題への知識・関心、一般常識
「小論文」は大きく4つの出題タイプ
| タイプ | 内容 | 見られている力 |
|---|---|---|
| ①テーマ型 | 与えられたテーマについて自分の意見を述べる | 志望する専攻分野への知識や適性 |
| ②課題文型 | 課題文などが与えられ、要約したり論述したりする | 要約する力、自分の意見を述べる力 |
| ③学力型 | 入学後の専門分野に対する学力の有無を見る(範囲は大学による。特に理系では専門分野の学力・知識を重視) | 専門分野の基礎学力 |
| ④資料型 | グラフや図表などの資料が与えられ、それについて論述する | 資料から特性や傾向を読み取り、自分の考えを入れて文章化する力 |
なお、2月1日以前に小論文を課す場合は、小論文で専ら教科・科目に係る知識を問うことがないよう留意して出題されることになっています。
【最重要】評定(学習成績の状況)の出し方を、宇宙一わかりやすく
ここが本記事のいちばんの山場です。「評定平均」って、実際どうやって計算されているのか。知らない人が多すぎるので、ここでハッキリさせます。
ステップ1:各教科の学習成績の状況
📐 各教科の学習成績の状況 = 評定の合計数 ÷ 評定数(科目数)
対象は高校1年から3年1学期(または前期)までの成績です。たとえば国語で、1年の「現代の国語」が4、「言語文化」が3、2年の「文学国語」が3、3年の「文学国語」が4だった場合——
(4+3+3+4)÷ 4 = 3.50 → 小数点以下第2位を四捨五入して、国語の学習成績の状況は「3.5」になります。
ステップ2:全体の学習成績の状況
大学・短大等が出願条件にしている「学習成績の状況」とは、この「全体の学習成績の状況」のこと。次のように求めます。
📐 全体の学習成績の状況 = すべての教科・科目の評定の合計 ÷ すべての評定数(科目数)
ここで超重要なポイント。主要5教科だけではありません。音楽・美術・保健体育・家庭・情報など、すべての科目が同じ重みで入ります。「実技はまあいいや」——それ、評定を確実に下げています。
ステップ3:学習成績概評(A〜E)
「学習成績概評」は、全体の学習成績の状況に対応して、次のA〜Eの区分で記されます。
| 学習成績概評 | A | B | C | D | E |
|---|---|---|---|---|---|
| 全体の学習成績の状況 | 5.0〜4.3 | 4.2〜3.5 | 3.4〜2.7 | 2.6〜1.9 | 1.8以下 |
たとえば全体の学習成績の状況が3.3なら、学習成績概評はCになります。
受験対策:志望大が求める学生像を把握する
学校推薦型選抜で最初にやるべきことは、大学・学部・学科を研究し、志望大を決めること。そして志望大が決まったら、その大学がどのような学生を求めているのかを「アドミッション・ポリシー」で確認し、選抜方法を入試要項で調べます。選抜方法がわかったら、そこから受験対策を開始します。
① 授業を大切にし、積極的な高校生活をアピール
学校推薦型選抜では、書類審査や教科・科目に係る個別テストのほか、高校生活がどうであったかをいろいろな面から問われます。まずは高校3年間の成績を表す調査書が重要。そして部活動やボランティア活動、探究活動などの課内外活動を積極的にアピールしましょう。
② 基礎学力を試す問題に対応する
学校推薦型選抜では、大学入学共通テストまたは教科・科目に係る個別テストやそれに近い内容の小論文、プレゼンテーション、面接における口頭試問などが行われる場合があります。一般選抜と同様に、教科・科目のテスト成績が評価に加わるタイプもあるため、基礎学力の習得に努めることが必要です。
⚠️ 忘れてはいけないのは——学校推薦型選抜で100%合格する保証はありません。志望する大学によっては、推薦の対策と併行して一般選抜の勉強も必要だということを、今のうちから肝に銘じておきましょう。
③「小論文」対策は早めにスタート
小論文は大学によって難易度がさまざまで、短期間の対策ではなかなか対応できない問題を出すところもあります。そのため、小論文対策は早い時期から取り組むことが大切です。
しかも、うれしい副作用があります。小論文を書くことで身につく要約力や記述力は、一般選抜の対策にもつながるのです。書いた小論文は、学校の先生や塾のスタッフに添削してもらい、書き直しも行いましょう。書いて→直して→また書く。これはまさに「演習」そのものです。
まとめ
- 選考は7パターン。典型は「書類審査+小論文+面接」
- 書類審査は全パターン共通。中でも調査書が最重視されることが多い
- 評定は高1〜高3の1学期まで、全科目が同じ重みで計算される
- 面接の頻出6問は、前もって答えを用意しておく
- 小論文対策は早めに。一般選抜の勉強も並行して
「うちの子、推薦で行けるの?」と思ったら
学校推薦型選抜も総合型選抜も、情報を知っているかどうかと、高1からの積み重ねで勝負が決まります。逆に言えば、早く知って動き出した人ほど有利ということ。この記事を読んだ今日が、いちばん早いタイミングです。
ユニバースクールの高等部「ユニバーハイスクール」では、一人ひとりの志望に合わせて進路を一緒に考えます。評定を左右する定期テスト対策も、自分で解く演習を中心にスタッフが伴走。宮崎台で、いつでも自習に来られる環境を用意しています。進路のご相談だけでも大歓迎です。
※本記事は入試の一般的な仕組みを整理したものです。制度や日程は変更されることがあり、選抜方法・出願条件は大学ごとに異なります。実際の受験にあたっては、必ず志望大学の最新の募集要項・入試要項をご確認ください。
