テストが返ってきたら、点数の前に聞いてほしいこと

お子さんが定期テストの答案を持って帰ってきたとき、まず点数が気になる。お母さんたちのその気持ちは、僕らもよくわかります。
もちろん点数、つまり結果は大事です。僕らのサポートの意味も、そこに反映されるわけだし、何より「点数を上げてほしい」という思いを込めて塾に通わせてくれているわけだから。
ユニバースクールでも、返ってきた答案はしっかり見ます。
ただ、点数を見てすぐに褒めたり、叱ったりする前に、聞いておきたいことがあります。
その点数を、本人はどう思っているのか?
今日は、テストが返ってきたあと、僕らが生徒とどんな話をしているかを書いてみます!
80点で落ち込む子も、60点で喜ぶ子もいる
例えば80点。スタッフから見たら「すごい頑張ったね!」と思う点数でも、その生徒は落ち込んでいるかもしれない。
反対に60点でも、その子にとっては頑張って取れた点数かもしれません。そこで大人が「これだけかあ」と言ってしまったら、せっかくのやる気がなくなってしまう。
同じ点数でも、本人がどこを目指していたのか、どれくらい頑張ったのかで、受け止め方は違います。
だから僕らは、その点数に満足しているのかを聞きます。大人の感覚だけで、その子の結果を決めつけないようにしたいと思っています。
落ち込めるくらい、頑張ったんだね
思うような結果が出なくて落ち込んでいたら、まずは、落ち込むことができるくらい頑張ったことを認めたい。
悔しいと思うことも、落ち込むことも、悪いことではありません。
その気持ちを受け止めたうえで、落ち込んだあとの話も少しします。
「次どうしよっか?」「どういうところに気をつけてやっていこうか!」
今回の結果を見ながら、次に向けてできることを一緒に考えていきます。
答案を見るときは「なぜ間違えたのか」まで
点数の次に見るのは、なぜ間違えたのかです。
数学なら、ケアレスミスがあったのか。暗記が必要な科目なら、知識を問う問題がどれくらいできているのか。そして、塾でやった問題がテストでもできていたのか。
同じ失点でも、理由が違えば次に取り組むことも変わります。「もっと頑張ろう!」だけで終わらせず、答案を見ながら勉強の中身を振り返ります。
次の勉強をどうするかは、基本的には生徒に聞いて、まず自分で考えてもらいます。それに対して僕らがアドバイスをする、という流れです。
よく出てくるのが、「勉強時間を増やす!」という答え。
頑張ろうという気持ちは大事! でも、時間を増やすだけでは点数が上がらない可能性もあります。だから、何をどうやるのか。あらためて勉強のやり方を話すこともあります。
何も見ずに、人に教えられる?
勉強のやり方を伝えるとき、僕らはこんな話をします。
「勉強が苦手な生徒に、自分が教える場面を想像してみて。何も見ないで、人に教えられる? それができるように勉強していこう!」
解説を読んだらわかった気がする。でも、何も見ずに説明しようとすると、途中で止まってしまう。そうなったら、そこがもう一度確認するところです。
何時間やったかに加えて、どこまで自分でわかるようになったか。生徒には、そんなところにも目を向けて勉強してほしいと思っています。
ちょっとだけ、学びの研究の話
「何も見ずに教える」に関連する研究もあります。2018年の実験では、教材を学んだあと、ノートを頼らずに教えたグループは、ノートを使って教えたグループより、1週間後の理解度テストで良い成績を取りました。教えずに内容を思い出す練習をしたグループにも、同様の優位性が見られました。
この結果から研究者は、教える際に記憶から思い出すことが、学習を助ける可能性を示しています。学校の定期テストで必ず点数が上がると示した研究ではありませんが、「見ないで説明する」という勉強法を考える参考になります。研究の出典:Koh・Lee・Lim(2018)
お母さんへ。点数だけで、褒める・叱るを決めないでほしい
テストが返ってきたとき、お母さんたちに伝えたいのは、点数だけを見て一喜一憂しないでほしいということです。
点数で褒める、叱るを決める前に、本人の気持ちを聞いてみてください。例えば「今回のテスト、自分ではどう思った?」と。
そこで聞こえてくるのは、大人が思っていたのとは違う気持ちかもしれません。
結果は大事。だからこそ、本人の頑張りや悔しさも受け止めて、次の勉強につなげていきたい。僕らも、生徒と一緒に答案を見ながら考えていきます!
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