いかに「アウトプット」するか〜成績を伸ばすための勉強法〜

「記憶力がないんです。」「全然覚えられません。」
塾で指導しているとそんな悩みをよく聞きます。

ただ、何も考えずにただ勉強していれば、このような状況に陥ってしまうのは普通です。

授業を受け、その後に何をすべきか?を考えて勉強をしていく必要があります。
そして、これは人間の脳の仕組みを理解すると分かってきます。

まず、人間の脳は「重要な情報」と判断すれば、「長期記憶」として残し、
「重要でない情報」と判断した場合は忘れるように作られています。

何をもって脳は「重要な情報」と判断しているのか?

それはインプットした後に、
何度も使われる情報かどうかということです。

インプットしても、その情報を何度も使わなければ、
脳が重要ではない情報と判断し、すぐ忘れてしまうのです。

(だから、授業を受けて「分かった!」と思っても、その後復習しなければあっという間に忘れてしまいます。これではもったいない!)

そしてもう少し補足すると、

脳に入力された情報は、「海馬」というところに仮保存されます。
その期間は、2〜4週間です。その仮保存中に、その情報が何度も使われると、その情報を「重要な情報」と判断し、「側頭葉」の長期記憶に移動します。一度、側頭葉に記憶されると、その記憶は忘れづらく、長期間覚えていることができます。

アウトプット大全」(樺沢 紫苑 著)

そして、「情報を何度も使う」とはどういうことか?

それは「アプトプット」をするということです。
塾の授業であれば、問題演習やテストです。

これをしなければ、仮保存で終わってしまいます。
せっかく授業受けても忘れていしまうのです。

ユニバースクールでも、授業を受けた後、その内容を演習し、さらに1週間以内に宿題で反復練習し、次の授業も演習・チェックテストをして、ようやく一つの学習単元がある程度固まります。

場合によってはさらに演習を繰り返すこともあります。

個人差はありますが、
「長期記憶」にもっていくためには、これだけ繰り返しやる必要があるのです。

とにかくインプットしたことを何度も使い、
脳に「これは『重要な情報』である」と認識させることが大切です。


色々と書きましたが、このような脳の仕組みがあるのです。

こういったことを意識して勉強するか?
なんとなく流れのままに勉強するか?

大きな差が生まれると思います。
こういったことは生徒に伝えていて、意識して勉強してほしいと思います。

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