人と比べる前に自分自身に目を向ける
ある日の塾のこと。
落ち込んだ様子の生徒がやってきました。
いつもとは明らかに違う様子だったので、隅に呼んで「どうしたの?」と話を聞くと、その生徒はこんなことを言っていました。
「自分は小学校から塾に通って頑張っているのに、最近塾に入ってきた人より成績がとれていない。」
このようなことを言って、とても落ち込んで元気を失くしている様子だったのです。
これはほんの一例です。
どうしても学校や塾なので、自分の成績を他の人と比べてしまうということはよくあります。
そして、落ち込んで元気を失くしてしまう。
自分は友だちより頑張って勉強したのに、
たくさん塾に行って勉強したのに、
長い期間 塾に通っているのに。。
ここで、いつも私たちがやるせない気持ちになるのが、
「人と比べて落ち込んでしまう」ということです。
この他者との比較をし続けてしまう限り、
「永遠にこの負のループから抜け出せないのでは?」とも思ってしまいます。
本当に大事なことは、まず自分の目標を達成できたかどうか、それに向けて頑張れたかどうかです。
自分自身の中で成長ができているかどうかが大事です。
他人と比べてどうだったかというのは関係ありません。
人それぞれ、志望校も違えば、その後の人生も違います。
だから、常に人と比べるという視点ではなく、
自分の中で以前より、良くなった部分、成長している部分に目を向けてほしいと思います。
それはどんな小さなことでもいいと思います。
自分の知らなかった言葉を新しく知ることができた、
前より計算がスムーズにできるようになった、
英単語を覚えられた、
勉強習慣が身に付いてきた…など。
こういう点数化されていない部分にも目を向けられるかというのは大事なポイントです。
数字という結果だけを見て全てを判断してしまうことは、
モチベーションの低下、自己肯定感の低下につながってしまい、
長期的な視点で考えると良い方向にはいきません。
日々、自分の良い部分や成長している部分に目を向けること、
そして私たちスタッフもそういう視点を忘れずやっていきます!