スマホ・ゲームと夏休みの勉強、ルールのつくり方

夏休み、多くのご家庭で頭を悩ませるのがスマホとゲームです。「勉強しなさい」と言っても、気づけばスマホ。取り上げれば不機嫌に……。でも、実はこの問題、叱るより「仕組み」で解決するほうが、はるかにうまくいきます。今日は、コーチングの考え方と科学的な根拠をふまえた、ルールのつくり方をお伝えします。
科学の話:スマホは「見えるだけ」で集中力を奪う
まず知っておきたいのが、この事実です。スマホは、使っていなくても、机の上に「見えているだけ」で集中力を下げる——これはアメリカの大学の研究などで示されています。電源を切っていても、視界にあるだけで、脳は無意識に「スマホの存在」に注意を奪われてしまうのです。
⚠️ さらに、勉強中に通知を見て一度気が散ると、集中が元に戻るまで20分以上かかるという報告もあります。「ちょっと見るだけ」が、実は勉強時間を大きく削っているのです。
ここから導かれる結論はシンプルです。「意志の力でがまんする」より、「そもそも視界に入らない仕組み」をつくるほうが効くということ。これは、お子さんの根性の問題ではありません。
コーチングの話:ルールは「一緒に」決める
もう一つ大事なのが、ルールを親が一方的に決めないこと。コーチングの考え方では、人は「自分で決めたこと」のほうが守れます。頭ごなしに「1日30分!」と決めると反発を生みますが、「どうすれば勉強に集中できると思う?」と本人に問いかけ、一緒に決めると、ルールは“自分ごと”になります。
具体的な「仕組み」の例
- 勉強中は、別の部屋に置く:視界から消すだけで集中力が戻る(科学的にも効果あり)
- 「〇〇したら△△する」と決める:例「ワークを1ページ終えたら10分ゲーム」。ごほうびを後ろに置く
- 時間ではなく「終わったら」で区切る:ダラダラ防止。やることが先、スマホは後
- 親も一緒にやる:勉強の時間は、親もスマホを置く。子どもだけに求めない
「取り上げる」より「置く場所を変える」
スマホやゲームは、もはや生活の一部。全部を禁止するのは現実的ではありません。大事なのは、敵にするのではなく、じょうずに“距離”をとる仕組みをつくることです。叱る回数が減れば、親子の空気もやわらぎます。そして集中できる環境が整えば、あとは演習の時間にしっかり向き合えます。
ちなみに、いちばん確実に「スマホから離れて集中する仕組み」は——塾の自習室に行ってしまうことかもしれません。家では誘惑が多くても、勉強する場所に来れば、自然と手が動きます。
「集中できる場所」を、この夏の味方に
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