高瀬舟〜中学3年生の国語の教科書〜

高瀬舟を読んで『足るを知る』と『安楽死』

ユニバースクールの中学3年生の通塾生はこの時期に
中学校で『高瀬舟』を扱うことがあります。
高瀬舟の著者は誰ですか?と出題されることもあるくらい
有名なすぐれた文芸家、森鴎外の作品です。

あらすじ

江戸時代、京都で弟を殺した罪で遠島にされた喜助。高瀬舟で喜助を遠島へ送る庄兵衛の2人。
喜助はわずかな金に満足をして希望を見出す。
庄兵衛は金銭面での満足もなく将来に不安を持つ。
喜助の前向きさに感銘を受け、彼の過去に興味を持つ。
二人の対照的な態度と考え方について
そして、弟殺しの成り行きの理由がこの作品の内容となる。

高瀬舟を読んで

中学3年生は中学校で高瀬舟に関する課題を出されることがあります。
課題やったのでチェックして〜と言われることもあるので
色々な生徒の課題に目を通すことが多いので
生徒がこの作品から感じたことは何か
それぞれの意見を見ることができるのはとても興味深いことです

課題やテストで出題されるポイントは
以下の2つであることが多いです。

①足るを知る。

自分の置かれた立場や今の状況に満足するということですが
喜助と庄兵衛には価値観に違いがあるのです。
一方は、今、置かれている状況に感謝し幸せを感じ
もう一方は現状に満足せず不満に思い、また将来に不安を抱いています。
この価値観の違いからどんなことを思うか?

大人でも考えたくなる内容ですよね!

今に満足するってできますか?
なかなか出来ないものです。
もっとこうしたい。今よりもっといい暮らしがしたい。
例え理想の状態が叶ったとしても
さらに、もっとよくなりたい!と思う。

欲求に終わりなし。。。
いつまでも今に満足することがなく
未来に幸せが待っていると思ってしまう。

なかなか考えさせられる内容です。

②安楽死

もし自分が大事に思う人が
近いうちに死ぬことが決まっていて
それまでとても苦しまなければならないとします。

大事な人はこの苦しみが死ぬまで続くなら
今、殺して欲しいとあなたに助けを求めるわけです。
あなたならどうしますか?

高瀬舟の問題を塾でも扱うたびに
この内容は自分自身もどうするのか悩むことです。

なぜなら答えがどこを探してもないからです。
生きること、死ぬこととは何か?
これをしっかり考えさせてくれる。
考えることが大事だなと思っています。

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