内申が返ってきた保護者の方へ。成績表の読み方と「C」がついた時にやること【宮前区の中学生】

内申が返ってきたら。成績表の読み方とCがついた時にやること

こんにちは。宮崎台の学習塾ユニバースクールです。

川崎市の中学校は前期と後期の境目で、宮前平中・宮崎中・向丘中でも前期の内申(成績表)が返ってきました。塾でも生徒や保護者の方から「思ったより低かった」「Cがついていた」「このままで志望校は大丈夫なのか」という声を毎日のように聞いています。

内申が返ってきたこの時期は、塾を探し始める方、塾を変えようか迷う方が増える時期でもあります。この記事は、そんな保護者の方に向けて、成績表をどう読み、次に何をすればいいのかを、できるだけ正直にまとめたものです。

もとになっているのは、ユニバースクールのスタッフ2人がYouTubeライブで話した内申の特集回です。記事を読む時間がない方は、動画でも同じ内容を聞けます。

この記事で分かること

  • 内申は「テストの点数」では決まっていない、という基本
  • 成績表を「数字」ではなく「観点」で読む方法と、評定が決まる計算のしくみ
  • 「C」がついていた時に、親がやること・やらない方がいいこと
  • 神奈川の内申が取りづらいという現実を、データで確認する
  • 公立高校・私立高校で、内申がどう使われるのか
  • 内申はまだ上がる、という話と、ユニバースクールが内申が返ってきた後にやっていること

内申のしくみそのものを体系的に知りたい方は、先に神奈川県の内申点完全ガイド(観点別評価でAやA◯を取る方法)を読んでいただくと、この記事がより分かりやすくなります。

宮崎台・宮前区の中学生と保護者の方へ

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目次

1. まず押さえたい、内申の基本

通知表と内申書(調査書)は別のもの

「内申」という言葉は、成績の数字の意味でも、高校に提出する書類の意味でも使われます。整理すると次の通りです。

  • 通知表:学校から生徒・保護者へ、学習状況を伝えるための書類
  • 内申書(調査書):各教科の評定に加えて、学校生活の記録などが記載され、高校側の選考資料として提出される公式な書類

通知表がそのまま高校に送られるわけではありません。ただ、通知表に並ぶ評定(1から5の数字)が、調査書の数字のもとになります。だから受験に向けて大事な数字であることは間違いありません。

テストが85点でも、評定5とは限らない

「85点なら5でしょ」と思いませんか。実際には、85点で4、場合によっては3ということがあります。評定はテストの点数だけで決まっていないからです。

もうひとつ大事なのは、内申は機械やAIが自動計算しているのではなく、教科担当の先生という「人間」が評価しているということです。だからこそ基準が見えにくく、「なんでこの評定なの」という気持ちが生まれます。この記事では、その見えにくい部分をできるだけ言葉にしていきます。

2. 成績表は「数字」ではなく「観点」で読む

すべての教科は3つの観点で評価されている

文部科学省の学習指導要領にもとづき、現在の内申はすべての教科で3つの観点から評価されます。

  • 知識・技能:基本的な知識が定着しているか、基本問題を自力で解けるか。定期テストの基本問題、単元テスト、小テスト、単語や文法などの暗記要素が大きく反映されます。
  • 思考・判断・表現:習った知識を使って考え、表現できるか。定期テストの記述問題や応用問題、長文読解、英作文、理科の考察、国語の感想文、初見の問題へのアプローチなどが対象です。
  • 主体的に学習に取り組む態度:精神論ではなく、具体的には「粘り強く理解しようとしているか」「自らの学習を調整しようとしているか」の2つで見られています。ワークを答えを写して終わりにせず、分からなかった問題にどう向き合ったか、という部分です。

ABCが点数になり、合計点で評定が決まる

各観点にはA◯・A・B・C・C◯といった評価がつきます。宮前区の中学校では、これが次のように点数化されます。

観点の評価点数
A◯5点
A4点
B3点
C◯2点
C1点

3つの観点の合計(15点満点)で、評定が決まります。

3観点の合計評定
14点〜15点5
11点〜13点4
8点〜10点3

たとえばA・A・Aなら4点+4点+4点で12点、評定は4です。5を取るにはA◯が2つ必要になります。A・B・Bなら10点で評定3。あと1点で4に届く、とても惜しい状態です。

中学生の多くはこの計算式を知らず、「なんとなくAが2つで4」くらいの感覚でやっています。親子でこのしくみを押さえておくだけで、「次にどの観点を上げればいいか」が見えてきます。

同じ「4」でも中身は違う

評定4には、11点(ぎりぎりの4)から13点(あと1点で5の4)まで幅があります。前回と同じ4でも、観点がA・B・BからA・A・Bに上がっていることがあります。

保護者の方にお願いしたいのは、「前回も4じゃない」と数字だけで判断する前に、観点の変化を見てあげることです。BがAになっていたら、そこはちゃんと認めてあげてください。中1・中2の保護者の方には特にお願いしたいことです。

3. 「C」がついていたら、親がやること

Cは「緊急事態」。でも、怒ることではない

Cは、普通に勉強していればつきません。もしCがあったら、学習の姿勢に何か課題があるサインで、スタッフは「緊急事態」と捉えています。

ただし、これは「お母さんが怒ってください」という意味ではありません。ショックは受けていい。でも責めずに、どこで困っているのかを一緒に確認することが、やるべきことです。原因が分からないまま次に進むと、また同じCになります。

Cがつく原因は、だいたい決まっている

  • 技能教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)のテストを受けていない、またはノー勉で受けている
  • 提出物(ワークや課題)を出していない
  • 単元テストや小テストを「やらなくていい」と思って適当にやっている
  • 授業中に寝ている、無気力な状態が続いている
  • 「定期テストだけ頑張ればいい」と思い込んでいる(中1・中2に特に多い)

5が取れている子に、音楽だけ2がある。こういう成績表も見かけます。この場合は歌のテストや実技のテストを受けていないことが多く、学力の問題ではありません。だからこそ、本人に「何があったのか」を聞くところから始めてください。

学校の先生への聞き方

Cの理由を自分で考えても分からなかったら、学校の先生に聞くべきです。けんか腰ではなく、聞き方を工夫します。

  • 避けたい聞き方:「なんで4じゃないんですか」「なんでCなんですか」
  • おすすめの聞き方:「どの観点で、何を改善すればAに上がりますか」

改善点を前向きに聞く形にすると、先生も具体的に答えやすくなります。中学生本人が聞いても変わらない時は、保護者の方が面談で聞くのもひとつです。

4. 神奈川の内申は取りづらい。データで見る現実

偏差値60でも、5がもらえるのは54%

2026年5月に湘南ゼミナールが公表した調査が話題になりました(カナガク「湘ゼミ、1都3県間&神奈川県内各市の内申格差を紹介」)。中2の10月の模試で偏差値60だった塾生のうち、2学期(後期)の内申で5がついた割合を、1都3県で比べたものです。

教科神奈川東京千葉埼玉
英語54%89%85%83%
数学59%67%90%以上90%以上

偏差値60というのは、平均よりかなり取れている、英語が得意と言っていいレベルです。それでも神奈川では、5がついた子は半分ほど。模試で測る学力と、学校の評定は単純に同じ数字にはならない、ということがはっきり出ています。

なおこの調査は、湘南ゼミナールの塾生を対象にしたもので、サンプルが神奈川の東部に偏っていると同社も注記しています。県全体の統計ではありませんが、現場の感覚とはよく合っています。

同じ5でも、学校によって価値が違う

学校ごとに定期テストの難易度は違います。難しいテストで苦労して取った5と、比較的取りやすいテストで取った5が、書類の上では同じ数字として扱われます。宮前平中と宮崎中でも、テストの傾向や内申のつき方は違います。

塾で全県模試の結果を見ていても、同じ偏差値60の子で、内申が38の子と34の子がいます。成績表は学力だけでは決まっていない。これは言ってもしょうがない現実ですが、知っておくと「うちの子だけおかしい」という不安は減るはずです。

5. 高校入試で、内申はどう使われるのか

公立高校:中2の内申から使われ、中3は2倍

  • 中1:入試の内申点には含まれません
  • 中2:9教科の合計(45点満点)を1倍
  • 中3:9教科の合計(45点満点)を2倍
  • 合計135点満点。学校によっては特定の教科を重点化する場合があります

この135点と、入試当日の学力検査の点数を、各高校が定める比率で合算して合否が決まります。中1が含まれないので、中1は色々試して失敗していい時期です。Cがついても挽回できます。本気で意識したいのは中2の後期からです。

私立高校:出願の「基準」として使われる

私立高校では、内申は「この基準を満たしていれば出願できる(多くの場合は合格が見込める)」という使われ方をします。まず3つの言葉を知っておいてください。

  • 推薦:中学校長の推薦を受けて受ける入試
  • 単願:合格したら必ずその高校に入学する約束で受ける入試
  • 併願:合格しても他の公立・私立を受けてよい入試

募集要項には「推薦は5科21または9科39」「一般B方式は書類選考のみ」など、クラスや方式ごとの基準が載っています。学校のホームページで公開している高校が増えているので、気になる学校は一度見てみてください。

内申が少し足りない時は「加点」を見る

  • 英検準2級で+1、2級で+2など、検定による加点
  • 漢検・数検、生徒会役員、部活動の県大会出場、皆勤などによる加点
  • 逆に「9科に2があると出願不可」「欠席・遅刻・早退が一定数以上は要注意」という条件がある高校もあります

「内申が1足りないから無理」と諦める前に、加点の制度を確認してください。英検準2級1つで届く学校は、実際にあります。

6. 内申は、まだ上がる

塾が言うとうさんくさく聞こえるかもしれませんが、スタッフは本気でそう思っています。

中1で意識が低かった子が、中2・中3で内申をどんどん上げていくのは、毎年見ている光景です。スタッフ2人が見てきた中では、25から39へ、14上がった子もいます。今回の前期の内申でも、前回から5上がった子が3、4人、9上がった子もいました。全員ではありません。でも、変えようと思えば変えられる、ということは事実です。

大きく伸びる子に共通しているのは、親に言われたからではなく、「自分で行きたい高校がある」「自分で上げたい」という内発的な動機が芽生えていることです。内申は、そのきっかけになります。

内申は、あなたの価値を決めるものではありません。否定されているわけでもない。高校に行くために課されているルールのひとつなので、どう攻略するかを一緒に考えればいい。

これは、スタッフが内申で元気をなくしている生徒にいつも伝えている言葉です。悔しいと思ったなら、その気持ちが火種です。もう一度成績表を観点別に見て、「ここなら上げられる」という場所を見つけるところから始めましょう。

7. ユニバースクールが、内申が返ってきた後にやっていること

最後に、塾を探している保護者の方のために、ユニバースクールで実際にやっていることを書いておきます。盛らずに書きます。

  • 成績表を観点別に一緒に読む面談:評定の数字ではなく、どの教科のどの観点がBなのか、A◯にするには何が足りないのかを、生徒本人と確認します。「内申を上げろ」ではなく「数学の主体的をAにする」まで落とし込むと、やることが具体的になります。
  • Cの原因をつぶす:提出物、技能教科のテスト、単元テスト。Cの原因はほぼ決まっているので、ひとつずつ確認します。前期の面談をした生徒は、Cがだいぶ減りました。
  • 「学力×主体性」で見る:ユニバースクールが掲げているのは、点数だけでなく、自分で学習を調整できる力を育てることです。内申の「主体的に学習に取り組む態度」は、まさにその部分が評価されています。
  • 宮前平中・宮崎中・向丘中の生徒が多い塾:学校ごとに定期テストの傾向や内申のつき方が違うことを前提に、テスト対策を組んでいます。

正直に言うと、内申を一気に上げる魔法はありません。やることをやる、それを続ける子をスタッフが支える。それだけです。ただ、「何をやればいいか」が分からないまま不安を抱えている中学生と保護者の方は、とても多いと感じています。

成績表を持ってきていただければ、観点別の読み方と次の一手を一緒に考えます。無料体験の中で相談だけでも構いません。

まとめ

  • 内申はテストの点数ではなく、3つの観点をABCで評価した合計点で決まる。5にはA◯が2つ必要
  • 成績表は数字ではなく観点で読む。同じ4でも11点から13点まで幅がある
  • Cは緊急事態。でも責めずに、原因を一緒に確認し、学校の先生には「どの観点で何を改善すればいいか」を聞く
  • 神奈川の内申は取りづらい。偏差値60でも5がつくのは54%というデータがある(塾生対象の調査)
  • 公立は中2×1+中3×2の135点満点。私立は出願基準と加点を募集要項で確認する
  • 内申はまだ上がる。あなたの価値を決めるものではない

内申のしくみをもう少し詳しく知りたい方は、神奈川県の内申点完全ガイドもあわせてどうぞ。質問は公式LINEから匿名でも送れます。次回のライブ配信でお答えします。

ユニバースクール公式LINE / YouTubeチャンネル

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